「あれから30年経ったんだ‥‥」
比喩ではなく本当に声に出てしまった。
3月21日に『1995~地下鉄サリン事件30年 救命現場の声~』(フジテレビ)が放映されるというニュースをみてぞわぞわしてしまった。
若い子は知らなかったり、知っていてもそんなに詳しくない人が増えていると思う。
「なんかかわいい」と麻原彰晃のイラストがTwitterで投稿されているのをみた時は、もう終わりだ!と携帯を投げ出してしまいました。
知らないってこわい。
このドラマは実際にあった地下鉄サリン事件を題材にしたドキュメンタリードラマ。
1995年(平成7年)3月20日に東京都内で新興宗教団体「オウム真理教」によってサリンという毒ガスを地下鉄で散布された無差別テロ事件。
14人が死亡し、約6,300人が負傷する大惨事となったのです。
オウム真理教とは
オウム真理教は、1980年代に麻原彰晃こと松本智津夫によって設立された日本の新興宗教団体で、後にカルトやテロ組織として知られるようになりました。
1989年に東京都から宗教法人として認証を受け、その後全国に拠点を広げ、信者数は約1万人に達しました。
オウム真理教は凶悪事件を起こしています。
- 坂本弁護士一家殺害事件(1989年): 教団が弁護士一家を殺害しました。
- 松本サリン事件(1994年): 長野県松本市でサリンを散布し、8人が死亡しました。
- 地下鉄サリン事件(1995年): 東京の地下鉄でサリンを散布し、13人が死亡しました
オウム真理教は、1990年代初頭から武装化を進め、富士山麓の総本部でサリンやVXガスなどの化学兵器を製造していました。
以下時系列にまとめました。
坂本堤弁護士一家殺害事件(1989年)
1989年11月4日に神奈川県横浜市で発生した殺人事件。
この事件は、オウム真理教の幹部6人が、教団を批判していた坂本堤弁護士とその妻子を殺害したものです。
坂本堤弁護士は、オウム真理教の反社会性を批判し、出家信者の脱会を支援する活動を行っていました。
彼は「オウム真理教被害者の会」を組織し、教団の宗教法人の認可取り消しなどの民事訴訟を準備していました。
1989年11月3日から4日にかけて、教団の幹部6人が坂本宅に侵入。
坂本とその妻、そして1歳の長男を窒息させて殺害しました。
殺害後、遺体はドラム缶に詰められて山中に埋められました。
長男の遺体は6年後の1995年に長野県大町市で発見されたのです。
公証役場事務長拉致殺害事件(1995年)
1993年10月頃、公証役場事務長の妹がオウム真理教に入信し、数千万円を教団に布施しました。
しかし、教団が彼女が所有する目黒公証役場の土地・建物を含む全財産を布施として要求し始めたため、彼女は教団から逃げ出し、兄である事務長に身を隠しました。
1995年2月28日、教団の幹部らが事務長を東京都品川区で拉致しました。
事務長は麻酔薬を投与され、山梨県西八代郡上九一色村(現:南都留郡富士河口湖町)の教団施設に連れ去られました。
3月1日、事務長は過剰投与された麻酔薬の副作用で死亡。
教団はその後、事務長の遺体を焼却し、証拠を隠滅したんです。
松本サリン事件(1994年)
オウム真理教は、長野県松本市に施設を建設する計画を進めていましたが、地元住民の反対により法廷闘争に発展しました。140,000人以上が反対署名を行いました。
裁判で不利な判決が予想されたため、麻原彰晃は裁判官を標的にすることを指示しました。
1994年6月27日夜から28日早朝にかけて、教団の信者が改造された冷蔵トラックを使用し、裁判所職員宿舎周辺の住宅街でサリンを散布しました。
結果、事件により8人が死亡し、約600人が負傷しました。
地下鉄サリン事件(1995年)
公証役場事務長拉致殺害事件が発覚し、警察の捜査が進んでいました。
このため、教団は強制捜査が迫っているという危機感を抱き、捜査の矛先をそらすために大規模なテロを計画しました。
それが地下鉄サリン事件です。
14人が死亡し、約6,300人が負傷しました。
今回ドラマになるのは、この地下鉄サリン事件です。
オウム真理教のその後
オウム真理教は1996年に公安調査庁から「危険な宗教団体」と指定され、1997年に「オウム真理教を解散する」との声明を発表。
しかし実際には「アレフ」として再編され現在も活動しています。
麻原彰晃を含む多くの幹部が逮捕され、死刑判決を受けました。麻原彰晃は2018年に死刑が執行されました。
漫画や映画ではないんです。
現実にあった事なんです。
信じられますか?
麻原に帰依しない部外者を「ポア」により「救済」するという教え。(つまり殺人)
それを実行してしまう狂気。
この事件は風化させてはいけないです。
ドラマを見てほしいです。
見なくてもこの記事で知っていてほしい。
もうこんな事件は起こってほしくない。
このような悲劇が二度と起こらないことを願っています。
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脱線
ここからは、ちょっと私の体験をお話しするのですが。
オウム真理教とはちょっとずれた話になるので、興味のない方はスルーして構いません。
麻原は一見冴えないおじさん。
そんなおじさんを教祖と崇め、麻原の頭髪や血、麻原の入った風呂の残り湯などの奇怪な商品を高額で購入。
あぐらをかいてお尻でジャンプしてるとしか見えない動画。「空中浮遊」できる超能力者とのこと。
客観的に見れば誰でも「そんなバカな」と思うはず。
信者は狂ってるのか?でも化学兵器を作ったりできる頭の良さを兼ね備えている。
それなのに崇拝してしまうんですね。
教祖と呼ばれたり、詐欺師と呼ばれたり、他人に信じられている人には共通点があります。
先ほども言ったように客観的に見れば 「そんなバカな」。
でも、教祖には一種のカリスマ性(?)があるから、信者になって崇拝するんですね。
詐欺師も、一種のカリスマ性なのか、「そんなバカな」事言われても信じてしまう。
なぜ?
それは、教祖・詐欺師本人が、自分の言っていることを心の底から【正しい】と思っているからだと思っています。
実は私の父がそういうタイプだからです。
父は、母と小さい頃に離婚していて私は母に引き取られました。
私が大人になってから、ある一時期に接する期間がありました。
最初は、懐かしいとか今までごめんとプレゼントしてくれたりしてました。
だけど、最終的にはそのプレゼントも取り上げられ、それどころかそれ以上の金銭を持っていかれました。
父だから騙された、という訳ではありません。
本当に上手に騙されました。
まぁもう何10年も前の話だしもう亡くなっているので今さらどうこう言う訳ではないです。
ちょっと経済的に苦しいからちょっと貸して欲しい的な感じで、気がついたら大金を貸していました。
いや、返してもらえてないので貸した訳じゃないですね。
(実は私だけじゃなく他にも騙していて、どこかの社長に〇千万を詐欺を働き、刑務所に入ってました)
それでやっと本題ですが、時々騙された時のことを思い出して、気がついたことがあります。
それは、父本人が自分の言っていることを本当のことだと思い込んでいたこと。
精神疾患だったのかな?と思うくらい架空のことを信じてました。
「昨日、〇〇に久しぶりに会って、××で‥‥」
と話していたことがあったんですが、そのあと叔父に聞いたらその人はもういない、とのこと。
え、昨日って言ってたじゃん、とちょっとぞっとしました。
父本人は嘘をついているように見えなかったし、話もリアルだったし、第一そんな嘘をついても私にはなんの関係もないのです。
そんな経験から、麻原も教えを説いている時は、本気でその教えを信じていたんじゃないかと思った次第なんですよね。
自分が信じてるんだから、嘘偽りなんてない。
聞いた人も最初は?と思ったとしても、信じてしまう‥‥
一個人の思い込みで犠牲が出る‥‥
悪夢という一言で済ませられないですが、なんともやりきれない虚しさ。
何度思っても思い足りないですが、この悲劇的な事件に深い哀悼の意を表します。